菊池川流域の恵み
体験協議会
2023年度高校生サミット
4年目を迎えた高校生主役の町おこし!「高校生サミット」「地域連携プロジェクト」
日本遺産に認定された菊池~玉名までの高校生が一堂に会し、菊池川流域を「元気にする」というテーマでの取組みを市民の前で発表します。一つは地域へのアイデアを提案する「高校生サミット」とその提言を市民・行政と協働で実現に向けての「地域連携プロジェクト」の二つを開催し地域を元気にすることを目指します。
高校生にとって他の高校との交流は別の見方、考え方に気づき人としての幅が拡がり、また地元の魅力を仲間と再発見・再発信することで地域への誇りとふる里愛を育むことになります。
動画を観て良かったと思った高校に是非、皆様の1票を投票ください!
動画目次
船山太鼓演奏
主催者挨拶
来賓挨拶
高校生サミット9チーム発表
・鹿本高校 22:55
・鹿本農高 38:47
・鹿本商工 50:20
・城北高校 1:02:45
・菊池農高 1:14:55
・菊池女子 1:26:15
・玉名高校 1:44:39
・玉名工業 1:57:29
・北稜高校 2:07:33
表彰と講評
第4回「高校生サミット」宣言発表
イベントブース
出場高校(9校)のテーマ
玉名高校
地域づくりユーモア賞
地域活性化させるために私達ができること。
地域活性化委を成功させるには地域資源を活かす・持続可能なモデルシステム・多くの人との連携の3つがポイントと言われています。
もともとある資源をどうやって地域市民の目に触れ、楽しい、或いはいいと思うようなポジティブな印象を持たす視点で考えることが重要です。
他の自治体の例を挙げます。長野県阿智村は夏に使わないスキー場とゴンドラを使い星空ナイトツアー「天空の楽園、日本一の星空」というブランディングで年間約13万人の観光客を作り出すことに成功しています。
また人口流出阻止のカギとなる事例が島根県の海士町です。島内に一つしかない高校の学区制度を廃止し全国から入学者募集し、食費、旅費の補助を行う事により東京や海外から応募が来るようになりました。
島内だけではなく外部機関と協力してイベント行い地域の方に参加してもらう事がとても重要です。
たまLabo.+プロジェクトメンバーになりイベントを行っています。
子どもからお年寄りが楽しめるイベントを考えました。
玉名工業
菊池川流域さきがけ賞
地域を守る工業高校
~かまどベンチとウッドストーブの製作~
近年、日本に限らず世界各地で大きな災害が起こっています。
このような災害に工業高校の高校生として何ができるかをテーマにしました。一時避難された方々や地域の皆さんのためにものづくりを通した貢献をすべく市役所と連携を図り実践的な研究を行いました。
災害発生から支援物資到着までの数日間生き残るために何が必要か考えた結果、命を守る「食」を確保できる機材を研究することにしました。
「かまど」や「ジェットストーブ」などの案が挙がりましたが、災害時以外では使用する機会がなく保管場所の確保などの課題があがりました。
そこで普段はベンチとして使用し災害時にはかまどとして使用する「かまどベンチ」を研究することにしました。
鍋やフライパンなども収納できます。
製作燃焼実験の結果、課題も見つかりましたので対策を立てました。
設置場所も視察しました。
北稜高校
地域づくりベストアイデア賞
北稜高校から玉名の魅力発信
~農産加工品の開発~
株式会社イチゴラスと共同して地域活性化の取組としてイチゴバターを作らないかと提案がありました。
普通科は容器選び、園芸科はイチゴの生産、造園科は桐箱づくり、商業科はラベル作り、家政科はイチゴバターづくりと各科の特徴を生かして取り組みました。普通科の容器選びは中が見えるように透明でスプーンで取りやすいように円形のものを選びました。
園芸科では、熊本県の代表的な品集のゆうべに、紅ほっぺ、恋みのりを栽培することにしました。
造園科が担当した木箱制作は高級感を与え再利用できることを目標にしました。
商業科は容器に貼るラベルをイチゴラスと共同で制作しました。商品を購入したくなるデザインを考えながら著作に配慮しました。
家政科ではイチゴバターの試作を行いました。ホイップしたバターにいちごジャムを加える事が一番適していることがわかりました。
完成した商品を熊本市のクリスマスマーケットで販売しました。
令和4年に商品化し、ふるさと納税の返礼品にすることになりました。
木箱は経費が掛かるため紙の箱に変更しました。ホームページの受付画面作成も作成しました。
鹿本高校
アイデアを花咲かせま賞
地域の避難経路マップ作り
熊本県立鹿本高等学校
現在日本では、熊本地震や集中豪雨などの自然災害が多く発生しており、私達は安全に避難するための「防災マップ」を見る機会が増えていると思われます。防災マップを利用することで、安全に避難所まで避難することができます。そこで、山鹿市の防災マップを見た際に、危険箇所の記載があっても、避難経路の記載が無かったのです。それは、安全に避難所へたどり着くことができない課題だと感じ、「避難経路のマップ」作りの研究を行いました!
一番の防災は、地域のつながりです。つながりがあることで、近所の方の家族構成や、家の状況がわかり、災害が起きたときに助け合うことができます!しかし、現在は地域や近所のつながりが減っています。地域の方と避難経路を作成することで、地域との交流が増えるのではないかと考えました。
一回目の調査
山鹿市役所に、災害への取り組みをインタビューしました。山鹿市の取り組みは、河川の状況把握、防災無線や放送での呼びかけ、要配慮者への早めの呼びかけを行っているそうです。避難経路マップを作るうえで、まずは、地域の状況を把握すべく、自分の家から避難所まで実際に歩いてみました。すると、普段は気にしていない所が見えたり、歩いてみないとわからない危険な場所を発見することができました。ついに、どこを通れば安全に避難所へたどり着けるか、自分たちのオリジナル避難経路が見つかりました。
二回目の調査
自分たちの企画を宗方区長さんに知ってもらうために、インタビューしました。
すると、宗方北区では、情報伝達網や避難経路を作っていることから、宗方北区は防災意識が高いことがわかりました。そして、自分たちが作ったマップと答え合わせをするため、宗方北区を実際に歩き、区長さんと話し合いました。すると、私達の作ったマップと同じでした。
結論
避難経路は、大きな道を利用することで、安全に避難所へたどり着けること。実際に自分の町を歩き、調べることで、防災意識が高められることを学びました。この活動を地域の方とすることで、つながりが増えると考えられます。そして、この避難経路マップをアプリ化をして、誰でもいつでも見られるようにし、災害時の参考にすることで安全にひなんをすることができると考えました!
今後の課題として、マップを作るために人を集める方法と高齢者への情報提供の方法を考えていきます!
鹿本農業高校
地域づくり元気100倍賞
山鹿産和栗の魅力を伝えたい
〜山鹿産和栗の普及に関する研究活動〜
熊本県立鹿本農業高等学校 食品加工部
1 研究の動機及び目的
山鹿市は、和栗の生産量が西日本一位です。しかし、それがあまり知られていないため、山鹿産和栗の魅力を伝えるために山鹿産和栗の研究を始めました。
2・3 研究の計画と内容
(1)栗の生産状況調査・・・栗の生産農家さんを調査
熊本で生産量は一位だが、山鹿産和栗の良さが知られておらず、認知度も低いことがわかりました。そこで、山鹿産和栗の良さを食で知ってもらうため、研究開発を行いました。
(2)普及活動①・・・菊池川流域世界遺産料理コンテストへ参加
栗を使用した親子丼を制作しました。アンケートを取ると、「贅沢感があり素晴らしいアイディアだ。」などという良い点と、材料の大きさなどに、改善が必要でした。それをもとに改善したものがカツ丼風にアレンジした、親栗子丼です。そのコンテストでは3位に入賞し、レシピは山鹿市の飲食店へ引き継ぎ、販売される予定です。
(3)普及活動②・・・山鹿産和栗ソーセージの開発
本校生徒に栗を使用した食品でイメージするものとしてインタビューをすると、モンブランなどの、菓子系の回答が多かったです。そこで、菓子以外の栗の加工品、未開発の商品、授業の学びを生かした商品を開発できないか考え、和栗ソーセージを開発しました。試作では、見た目は良かったものの、味や風味がありませんでした。それらの課題解決のために、山鹿産和栗の成分分析や実験を行いました。その結果、栗ペーストを使用したことで、生地が結着し弾力性が見られました。
4 研究の課題とまとめ
栗のデンプンには結着性があることがわかりました。この性質を利用してソーセージの開発と研究を目指します。今年度から、台湾の高校と国際交流が始まり、台湾には「香腸」というソーセージがあるので、台湾風和栗ソーセージの開発を進めたいです。このようにして、もっと山鹿の栗の魅力を発信していきます!
鹿本商工
どこまでもポジティブ賞
鹿本商業高等学校は、「森から香りを林から癒しを」というタイトルのもと研究を行いました。山鹿市は全国的にも有名な木材の産地で、特にヒノキやスギが有名でスギには「アヤスギ」というブランド名がついています。そこでそれらの木材を活用して観光業と林業のコラボレーションを考えました。木の香りはとても良く、木の香りでみんなを癒せないかと考え始めるようになりました。香りの効能には色々あり、例えばヒノキには緊張緩和やストレス緩和、リフレッシュ、またスギにはストレス緩和やリラックスなどがあります。そこで私達はアロマオイルを作ることを企画しました。最初オイルの抽出方法として、リービッヒ冷却装置を用いました。リービッヒ冷却装置は、フローラルウォーターを採取できましたがオイルはほとんど採取できませんでした。それらの方法から、課題として材料、火力、時間が挙げら、仮説として正しい抽出方法だと、オイルがたくさん抽出できると考えました。今までの研究方法と変え、スギの葉と枝を粉砕機で均等の長さにし、麻袋にいれて鍋で蒸すという方法に変えたところ、たくさんのフローラルウォーターとオイルが抽出できました。できたオイルは木の香りとほんのり柑橘系の香りがします。
できたオイルを売るため、マーケティングについても学びました。
「誰に」「どのような価値を」などについて考えました。また、商品を常に改良していくことが大切だと学ぶこともできました。
城北高校
地域づくりユニーク賞
城北高等学校は「地域活性化プロジェクト」というタイトルのもと研究を行いました。
城北高等学校調理科では、まず日本の食糧事情について調べました。その1つが食料自給率についてです。食料自給率とは、私達が消費している食料について、自国が生産している量のことを言います。日本の食料自給率はたったの38%と低く、外国からの輸入に頼りすぎていることがわかります。それらの問題を解決するために、私達は「地産地消」というものにたどり着きました。
そこで、私達は地域で活躍している市原さんの講演を聞きました。市原さんは地域資源を生かした第6次産業を行っています。また合鴨農法は、合鴨を水田などに放ち、合鴨が害虫などを食べてくれるため、害虫などを殺すための薬品が要らず、低農薬でお米を作れるため安全にお米を食べることができます。私達は地域の食材を活かして城北高校の学園祭でお弁当を作り販売しました。山鹿の食品の素晴らしさを伝えられるお弁当になったと思います。これから、調理科全体としては、山鹿の食材の良さを伝えられるような食品開発に尽力していきたいと思います。
城北高等学校普通科では、山鹿の歴史を学び、課題を調査して分析し、地域と関わりながら、自分たちでできることを探求し続けています。そこで私達は山鹿を元気にするプロジェクトに積極的に参加し、伝統と文化の継承、創造をする活動をしています。令和5年、山鹿市について様々な調査をする中で外国人観光客の少なさが気になり外国人観光客を増やすために新しいことに挑戦しています。その1つが和服プロジェクトです。そこで私達は自分たちができること、できないことの確認をしました。私達はデザインが得意ですが、和服の知識もなく、裁縫もできません。そこで家庭科被服コースがある菊池女子高校を訪れました。私達が作成した法被の柄は30以上で、山鹿市の有名な柄がデザインされています。それぞれの柄には、山鹿の魅力を込めるだけでなく、着る人の幸せや成長を願うなどの意味も込められています。30以上の柄の中から代表作を選び、菊池女子高校の方に縫い合わせていただきました。出来上がった法被は「わ!太鼓街道音楽祭り」で披露させていただきました。
今後は地域やメディアへの広報活動やマーケティングなどを学び販売にも挑戦していきたいと思います。
菊池農高
流域の魅力をUPしま賞
竹林問題を鳥獣被害を通して知りました。
熊本県は全国6位の竹林面積を有し筍の生産量は全国3位です。しかし近年は筍の輸入が増加し竹林の管理者が不足していることなどが理由で放置竹林が増加しています。放置された竹林は野生動物の住みかとなり作物への被害が増加しているのです。また、侵入した竹は森林の治水機能を低下させ気象災害の拡大につながっています。
そこで竹を資源として活用し持続可能な社会づくりを目指すうえでバイオマス資源として、脱炭素社会に貢献できることがわかりました。
竹チップを利用した段ボールポストで生ごみ処理機をつくり生ごみ堆肥の肥効試験を行いました。検証の結果、基準値の85%を超えて良い結果でした。段ボールコンポストを菊池市内2万世帯に普及させると毎年5000本の竹の需要が生まれます。ゴミも3000トン減らすことが可能で、生ごみ焼却とゴミ袋・トラック排出のCo2を減らすこともできます。バイオ竹炭づくりについては、炭にはミネラル群が豊富で酸性土壌の中和や土壌の保水性や通気性を改善することが出来ます。美西部の繁殖による土壌改善も見込まれます。
J・クレジット制度を利用し農家に収入をもたらすことが出来ます。これまでは廃材とされていた竹をバイオ竹炭として活用することでCo2の削減することができます。
この取り組みを地域に広げていきたいと行った講習会では段ボールコンポストへの関心が高くふきゅうのかのうせいをかんじました。
展望としては竹チップとバイオ竹炭の生ごみ発行資材の改善・タンボールコンポストの普及と商品化・竹廃材を活用したバイオ竹炭製造の促進・筍や竹チップの活用促進をしたいと思います。
菊池女子
笑顔が太陽で賞
世代間交流は赤ちゃんから高齢者の方まで幅広い世代の抱える課題を解決しています。高齢者さわやか大学は高齢者の生きがいと健康をづくりを目的に生徒会が中心になって取り組んでいます。
地域間交流では、菊池市に約1200人いる外国人のための英語版案内を作りました。
ボランティア活動では子ども食堂に参加しています。主な活動は会場設営や受付、片付け、ゲーム、お菓子配りなどいろいろしています。最初は何をするのかわからなかったけどとにかく笑顔で対応しました。
世界会議は外国人が主体となってイベントを作り上げ、菊池を盛り上げるというものです。私たちは日本語の手伝い、イベントの準備、当日のスタッフなど外国人のサポートをするボランティアしました。
泗水にある「祭孔大典」というお祭りの実行委員会から依頼を受け、祭りで使用される衣装をリニューアルしました。リニューアル条件は暑さ対策、高額クリーニング代にならない素材の変更、子どもから大人まで対応可能のサイズ、制作コストを抑えるの4つでした。それを受けて背中に空気孔を入れてて熱中症対策し、選択できる素材を使用しワンピース型をツーピースにしました。
また40年間着用された元の衣装は再利用を考えています。
国際交流について、昨年は韓国からゴスペルシンガーにお越しいただきクリスマスコンサートを開催しました。パート後に分かれて歌を教えていただき全員で合唱したり韓国語講座をして頂きました。
私たちのおもてなしとしては振袖着付け、お琴演奏、茶道、バトントワリング、日本剣道形など披露し楽しんでいただきました。
台湾プロジェクトは台湾についての講話を聴き文化について学び学園祭の食バザーで台湾料理を作り沢山の方に食べていただきました。
昨年は世代間交流、地域間交流、国際交流の3本柱で菊池の町を元気にできたと思います。
審査員
イベントブースで流していた動画。
2023年度の和水町三加和中学校の起業体験をまとめました。